1万円札の断片をセロハンテープでつぎはぎして1枚にし、買い物をしたとして、香川県警琴平署は16日、香川県坂出市内に住む無職の男(82)を変造通貨行使の疑いで逮捕し、発表した。署によると、「もったいないと思った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は3月7日午前9時ごろ、仲多度郡内のコンビニエンスストアでたばこを買う際、1万円札のかけら数枚をセロハンテープで貼り合わせたものを使った疑いがある。
紙幣の断片は隙間が空いたまま貼り合わせられ、実際よりサイズは大きくなっていたが、店ではそのまま使えたという。店の売上金を振り込もうとした店長が、銀行の窓口で警察に持って行くよう勧められ、署に相談したという。
日本銀行高松支店によると、破損した紙幣を日銀に持って行けば、残存する面積が3分の2以上なら全額が、5分の2以上なら半額が支給される。(平岡春人)