トランプ米大統領は22日、米国への不法移民の流入を理由に、中米ホンジュラスやグアテマラ、エルサルバドルへの援助を停止、または大幅削減するとツイッターで明らかにした。援助停止を持ち出して、不法移民対策を取るよう圧力をかけた。
今月中旬にホンジュラスを出発し、グアテマラを経由して米国移住を目指す数千人が北上しているが、トランプ氏は中米3カ国を名指しで「人々が国を去り、不法に米国にやってくるのを止められていない」と批判。援助の停止や削減を始めるとつづった。
トランプ氏は人々が通過するメキシコにも触れ、「悲しいことにメキシコの警察や軍は(不法移民の)キャラバンが米南部の国境に向かうのを止められないでいる」と批判。「(キャラバンには)犯罪者や素性の分からない中東の者も交ざっている。私は(米国の)国境警備隊や軍に対し、国家非常事態として警戒を指示した」と述べた。
さらにトランプ氏は11月の中間選挙を念頭に民主党批判も展開し、「人々が不法に我々の国に入るのを見る度に民主党を思い出し、とがめよう。民主党は(議会で)救いようのない移民法を変えるための賛成票を投じない」と批判。「合法に入国している人たちに不公平だ」とアピールした。(ワシントン=杉山正)