油圧機器大手KYBによる免震・制振ダンパーの検査データ不正をめぐり、中部電力は24日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の非常用施設で使うKYB子会社製のダンパーを分解・検査する意向を明らかにした。状況により交換も求めるという。中電がめざす原発再稼働のスケジュールに影響する可能性もある。
中電は、原発敷地内の非常用ガスタービン発電機建屋に、2015年2月に32基の免震ダンパーを設置。KYB側からは一連の問題発覚後、「不正を判断できるデータが見つからない」と説明があったという。中電は「しっかり安全性を確かめたい。再稼働に影響が出ないようにしたい」(首脳)とするが、対象施設が全国に広がり、検査や交換に時間がかかる可能性もある。