日立製作所は、6割超出資するカーナビ子会社のクラリオンを売却する検討に入った。買い手には仏自動車部品メーカーのフォルシアが浮上しており、売却額は数百億円になる見通し。クラリオンは25日発表の2018年9月中間決算で、純利益が前年同期比85%減の3億円に落ちこむなど業績が低迷していた。
カーナビ業界は、スマートフォンの普及による販売の伸び悩みや低価格競争の激化、自動運転技術のための開発費の増加などを受け、再編が活発化している。富士通はカーナビ子会社をデンソーに売却。アルパインは電子部品大手アルプス電気と経営統合をめざし、パイオニアは香港の投資ファンドから出資を受ける方針だ。(高橋諒子)