茂木敏充経済再生相は31日、米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP11)が今年12月30日に発効すると発表した。オーストラリアが31日に批准し、発効に必要な過半数の6カ国で国内手続きが終わったためで、太平洋を取り巻く巨大経済圏が誕生することになる。
TPP11は6カ国が批准してから60日後に発効する。6カ国目となる豪州の批准を受けて記者会見した茂木氏は、「自由で公正な21世紀型の新たなルールが確立され、世界に広がっていくという強いメッセージの発信になる」と発効を歓迎。トランプ米大統領が米国第一主義を掲げ、保護主義的な通商紛争を仕掛ける中、TPP11の発効は自由貿易推進の世界的な追い風になるとの見方を示した。
TPP11は、豪州のほかメキ…