化学大手の日立化成は2日、半導体に使われる樹脂素材や自動車のバッテリー向けの部品など、幅広い製品の検査データで不正をしていたと発表した。出荷先は延べ1900社にのぼるという。同社は「製品の安全性の問題や法令違反はない」としている。同日午後5時から丸山寿(ひさし)社長が東京都内で記者会見し、詳細を説明する。
日立化成、新たな不正発覚 半導体素材で異なる検査手順
同社では6月、病院や工場、国内の複数の原発などで使われる非常用電源向け蓄電池の一部で製品検査の不正が発覚。約500社に出荷していた。
特別調査委員会で調べたところ、新たな検査の不正が発覚。不正があった製品の出荷先は延べ約2400社にのぼる。