福岡市長選が4日、告示され、新顔で共産党市議団事務局長の神谷貴行氏(48)=共産推薦=と現職の高島宗一郎氏(44)が、いずれも無所属で立候補した。九州最大の繁華街・天神での中心市街地再開発といった経済活性化策が主な争点だ。投開票は18日。
神谷氏は街頭で、高島氏が公約に掲げた博多駅と博多港を結ぶロープウェー構想を取り上げ、「ばかげた計画をきっぱりと中止にして、福祉や暮らしに回す」と主張した。神谷氏を推す共産は、野党統一候補を模索したが調整がつかず、独自候補の擁立となった。
高島氏は第一声で、「都市を成長させて、その果実でもっともっと生活を良くしていこう」と訴えた。安倍政権が進める国家戦略特区を使った再開発や創業支援などを打ち出す。自民、公明両党は前回と異なり、推薦をしないが、市議団を中心に支援する。