ホテルや旅館に泊まる人から徴収する「宿泊税」について、福岡県は200円にし、市町村が独自に課税する場合は100円に減らす案を検討する。福岡市は200円か500円を徴収する構えで、「二重課税」によって最大で600円になる可能性がある。
福岡県では10月31日、宿泊税導入に向けた有識者会議を開き、民泊や簡易宿所を含むすべての宿泊施設を対象に、1人あたり1泊200円を徴収する原案をまとめた。
東京都など導入済みの自治体は宿泊料金で徴収額に差をつけているが、原案は「旅行者が受ける公共サービスは同じ」として一律料金にする方針だ。一方で、どちらが課税するかで綱引きを続ける福岡市との調整も想定し、市町村が独自に課税する場合は県分を100円に減らす案も検討する。
福岡県内ののべ宿泊者数は年1…