不透明な政治資金問題を受けた竹山修身(おさみ)・堺市長の引責辞職に伴う同市長選(5月26日告示、6月9日投開票)で、大阪維新の会(代表=松井一郎・大阪市長)は元大阪府議の永藤英機氏(42)を擁立する方向で調整に入った。維新幹部らの要請を受け、永藤氏は近く最終判断する。
永藤氏は兵庫県芦屋市出身。2011年の府議選(堺市堺区選挙区)で初当選した。2期目だった17年、維新公認で堺市長選に立候補したが現職の竹山氏に敗れ、政界を引退する考えを示した。
関係者によると、竹山氏が辞職を表明したのを受け、維新の堺市議団などで永藤氏の擁立論が浮上。幹部らが調整に入った。永藤氏の最終判断を待ち、維新は5月上旬にも擁立を発表したい考えだ。松井代表は25日の記者会見で「少しずつ候補者選定の具体的な内容が煮詰まっている」と述べた。