京阪ホールディングス(HD)の2018年9月中間期の売上高が、前年比6・3%増の1528億円で過去最高を更新した。営業利益も170億円で、8・1%増えた。マンション販売や開発したホテルの売却など、不動産事業が好調だった。
不動産業の売上高は26・7%増の507億円で、全体の約3分の1を占めた。首都圏や大阪、京都など都市部の駅近くを中心に、価格が高めの分譲マンションがよく売れた。また、京都や北海道で開発したホテルは、訪日客をあてにした運営会社に売れた。
鉄道やバスなど運輸業の売上高は、0・6%増の468億円だった。空港リムジンバスや大阪と京都を結ぶ有料特急が好調だったが、6月の大阪北部地震や9月の台風などに伴う運休で、計5億円ほど売上高がマイナスになった。災害では、百貨店やホテルなどの売り上げにも影響が出た。
純利益は109億円。関係会社の売却で31億円の特別利益があった前年と比べると12・6%の減益になった。
松下靖執行役員は「災害の減収分を不動産でカバーした」と話した。(中島嘉克)