京阪ホールディングス(HD)は8日、全席指定の有料車両「プレミアムカー」を2020年度に拡充すると発表した。大阪と京都を昼間に結ぶ1時間6本の特急列車すべてに、プレミアムカーを導入。通勤客らだけでなく、訪日外国人客の取り込みもめざす。
プレミアムカーは昨年8月に導入した。10編成ある8000系車両の1両を「特別車両」に改造して運行している。20年度にはさらに6編成の3000系にプレミアムカーをもうける。指定席はいまと同じ40席。車両を新たにつくるため、約12億円を投じる。
プレミアムカーは、目的地によって500円か400円の指定席料金が必要だ。平均の乗車率は約7割と想定より順調だというが、「昼は空いている時間もあり、訪日客も取り込めていない」(京阪HDの中野道夫常務)としてPRを強化する。
京阪HDは同日、イメージキャラクターの7代目「おけいはん」に、女優の中川可菜さん(21)を起用したことも発表した。「三条けい子」の名前で、旅館の娘として京都や京阪沿線に詳しくなっていく設定だという。(中島嘉克)