戦時中に日本企業の工場に動員された元徴用工が三菱重工業を相手に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、韓国大法院(最高裁)が今月29日に判決を言い渡すことを決めた。大法院が10月30日、新日鉄住金に元徴用工への賠償を命じ、日本政府が強く反発して以降、初めての判決の言い渡しになる。
原告は、広島の軍需工場に動員されて被爆した韓国人の元徴用工と遺族ら計23人。大法院では19日現在、元徴用工が原告になった訴訟が2件係争中で、そのうちの1件。賠償が認められれば、さらに日韓関係が緊張することになりそうだ。(ソウル=武田肇)