外国人労働者の受け入れ拡大をめぐり、根本匠厚生労働相は20日午前の閣議後記者会見で、他人の公的医療保険の保険証を使って受診する「なりすまし問題」の防止策として、外国人の場合は受診時に写真付きの在留カードの提示を求めて本人と確認することも選択肢とする考えを示した。
保険加入者は国籍を問わず、平等に医療サービスを受けられるのが原則となっている。根本氏は、外国人の受診が多い医療機関では、日本人、外国人を問わずに国籍を確認し、外国人には在留カードなどの提示を求める取り組みをしていることに言及。そのうえで、「(なりすまし問題は)国籍を問わず生じる問題である点に留意しながら、どのような対応が可能か検討したい」と述べた。
外国人だけに写真付きの身分証明書提示を求めれば、平等の原則に抵触することを踏まえて慎重に検討する考えだ。