燃え広がる猛烈な炎に巻き込まれたのか。しっかり者のお兄ちゃん、活発で頼られる妹……。誰もが口をそろえる仲のいい4人のきょうだいを含む7人と連絡が取れない。福島県小野町で21日深夜に起き、7人の遺体が見つかった火災。山あいの地域に悲しみが広がった。
4人きょうだいの最年長、塩田大輝(だいき)君(8)は優しく、頑張り屋の小学3年生だった。町立飯豊小学校の橋本幸夫校長(59)は「困っている子には手を差し伸べるような子どもだった」と話す。
全校児童40人の小さな学校。掃除は1~6年生でつくった班で行う。床の拭き方が分からず戸惑う1年生に気付くと、教えていたのが大輝君だった。「自然に手を取ってできていた。4人きょうだいの長男として、家でもそうなのだろうと思っていた」
21日には校内でマラソン大会…