工藤彰三・国土交通政務官(自民、衆院愛知4区)は27日、自身が代表を務める政治団体「工藤彰三後援会」の政治資金収支報告書に記載漏れがあり、2014年から17年までの4年分で16件の訂正を愛知県選挙管理委員会に届け出たと発表した。このうち14年分は県選管の保存期間が過ぎており、訂正できなかったという。
工藤政務官、集会収入すべて不記載 識者「最悪ケース」
ホテル円卓に百人でも…工藤氏側「パーティーではない」
県選管に訂正したのは15~17年の「事業収支」で計12件、873万円。工藤氏の事務所によると、いずれも支援者が参加した旅行会やビール祭りの収入だった。
工藤氏を巡っては10月、自身が代表の政治団体「彰友(しょうゆう)会」などが13~15年に開いた計5回分の「集会」の収支が報告書に一切記載されていなかったことが判明。工藤氏は報告書を訂正した。これを受けて事務所が確認作業をする中で今回の記載漏れが見つかったという。事務所は「元秘書の法解釈の誤解」と説明している。(北上田剛)