米ホワイトハウスのボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は27日の記者会見で、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された模様を記録した音声テープについて「アラビア語が分からないから聞いていない」と語った。サウジとの関係に配慮するトランプ政権が真相解明には後ろ向きな姿勢を示すものだ。
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カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺された様子を録音したとされるテープを聞いたかと問われたボルトン氏は、「なぜ私が聞かなければならないのか、逆に聞きたい。この記者室にアラビア語を話せる人が何人いる?」などと語り、まともに取り合わなかった。
さらに記者から、国家安全保障担当として何が起きたのか知る必要はないのかと質問されると、「音声が何を記録し、大統領の決断にどう影響したか、私は十分に分かっている。トランプ氏はすでに明確に立場を表明している」と答えた。
米メディアによると、中央情報…