中国が2011年の東京電力福島第一原発事故以降続けている日本産食品の輸入規制について、中国政府は28日、新潟産のコメの輸入を7年7カ月ぶりに許可すると発表した。日本政府の強い求めに中国が応じた形だが、10都県の食品輸入規制は続くため、日本はさらなる緩和を求めることになる。
中国の税関当局は28日、「新潟県産のもみ及びもみを加工した玄米」に対する輸入規制解除を公布。同日から実施するとした。
安倍政権は「農林水産物と食品の輸出額1兆円」の目標を掲げ、輸出に力を入れてきたが、福島原発事故を受けた周辺国・地域の輸入規制は大きな課題となっている。中国は原発事故後、食品の安全を理由に12都県の食品の輸入を規制。同年6月に山形、山梨県については規制を解いたが、東京、福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、長野の計10都県の食品は規制を続けている。
中国は世界のコメ市場の約3割…