山口県宇部市の宇部中央消防署に勤務していた20代の男性署員が1月に自殺し、職場でのパワハラを示唆する内容の遺書が見つかっていたことが分かった。管轄する宇部・山陽小野田消防局は、2月中にも弁護士らでつくる調査委員会を設け、パワハラの有無や自殺との因果関係を調べる。
同消防局によると、男性署員は1月23日に自宅で自殺した。男性署員の部屋からは、職場でパワハラを受けたという趣旨の内容が書かれた遺書が見つかったという。職場の上司や同僚らへの聞き取り調査はすでに行ったが、内容については「調査委員会に委ねているので言えない」としている。
同消防局の山本晃消防長は「公正で客観的な調査を行う準備をしており、結果については家族に十分な説明を行うとともに、公表を含めて対応したい」とコメントした。(二宮俊彦)