山口県岩国市を中心に、路線バスや高速バスなどを運行する「いわくにバス」の上田純史社長(37)が、運転手の態度に苦情を訴えた客に対し、「ハンマーを使って運転士殴っていいです」などとメールで返答していたことが19日、分かった。全額出資する市は「不適切な言葉だった」として社長に口頭で注意した。
市などによると、路線バスの客から14日未明、運転手の態度に関する苦情がバス会社にメールで寄せられた。上田社長は同日朝、「運転席の近くに点検用のハンマーがあります。それを使って割とマジで、次から運転士殴っていいです。赤ちゃんと同じなので、その場ですぐ叱らないと理解しません」などと返信した。
市側に情報提供があり、市の担当者が17日、電話で上田社長に口頭注意した。上田社長はその際、「今後は気をつけていきたい」などと答えたという。
いわくにバスは「担当者が不在で答えられません」と話している。
上田社長は別のバス会社に勤めていたが、2012年7月、公募で社長に就任した。(藤牧幸一)