出入国管理法(入管法)改正案を審議する参院法務委員会で、自民、公明両党の議員が質問時間を計約1時間残し質疑を終えた問題について、立憲民主党の福山哲郎幹事長は30日、「国会審議は不要だと言っていることと同じだ」と述べ、両党を批判した。
両党が質問を切り上げたのは29日の質疑。割り当てられた各50分を使い切らず、自民議員は22分余り、公明議員は21分余りで質問を終えた。
党の会合で福山氏は「審議するほどボロが出て、国民の不安が高まるなら終わらせちまえとする傾向がある」と与党の国会運営を批判。同じ会合で蓮舫参院幹事長も「与党には国会にまともに臨む姿勢はない。決して許してはいけない」と述べた。
同法務委で野党筆頭理事を務める立憲の有田芳生氏は29日に「与党の質問時間なのでお任せした」と与党の対応を容認する考えを記者団に示していた。(中崎太郎)