「ポスト安倍」と目される自民党議員6人の資金力を2017年の政治資金収支報告書で比べると、全員が前年より収入を伸ばしていた。岸田文雄政調会長や小泉進次郎氏ら、4人が収入1億円を突破した。
国会議員の収入「パーティー」7割 94%は購入者不明
17年の収入が100万円以上あった「国会議員関係政治団体」の収入合計から、団体間の資金の移動や、本人による寄付などを差し引いた。
総裁選で連続3選を果たした安倍晋三首相の収入は1億9366万円だった。
これに対し、岸田氏は1億8967万円で、首相にほぼ並んだ。東京で4回、地元の広島で5回開いたパーティーで、6人の中で唯一1億円超の収入があった。日本医師連盟など、全国規模の複数の政治団体から寄付を受けているのが特徴だ。「貯金」にあたる繰越金は1億7千万円余あったが、9月の自民党総裁選では立候補を断念した。
小泉氏は、前年より6割近く増…