農林水産副大臣の小里泰弘衆院議員(鹿児島3区)が代表を務める自民党鹿児島県第3選挙区支部が2017年7月、水産庁から補助金交付決定の通知を受けて1年以内の同県阿久根市の企業から、12万円の寄付を受けていた。すでに返還したという。
政治資金収支報告書によれば、寄付をしたのは同市の水産加工会社。政治資金規正法によれば、国から補助金交付決定の通知を受けて1年以内の会社や法人は、政治活動に関する寄付が禁じられている。
水産庁によると、この会社は16年12月、国際的な衛生管理基準HACCP(ハサップ)に対応するため、施設改修費などに充てる補助金の交付が決定していた。
小里議員の事務所は取材に「補助金のことはまったく知らなかった」と文書で回答。12万円は同社に全額返金した、と説明した。
会社側は「毎年決まった寄付。補助金にかかわる制限を知らない職員が手続きしたと思う」としている。(大崎浩義)