宝塚歌劇団花組の男役スター柚香光(ゆずか・れい)が、全国ツアーを主演で率いている。演目は名作コメディー「メランコリック・ジゴロ」とショー「EXCITER!!」。いずれも入団間もない頃に同期の水美舞斗(みなみ・まいと)と出演した、思い出深い作品だ。「演目を聞いただけでガーッとテンションが上がってしまった。私たちならではの作品を作りたい」と話す。
「メランコリック・ジゴロ」(作・演出=正塚晴彦)は、1920年代の欧州を舞台に、陽気なジゴロのダニエル(柚香)が友人スタン(水美)と一獲千金をもくろむ様を描く。入団2年目の2010年、最下級生として2人でこの作品に参加した。「へこたれず、楽しかった記憶しか残っていない。舞台袖にいた悪ガキ2人が、舞台上の悪ガキ2人として戻ってきます」と笑う。
今回、正塚からは「背伸びするより、こんな若者いるよねという等身大の関係性を築いていこう」と言われたという。組の中で常に「2個1」として扱われ「腐れ縁」という水美とだからこそ「普段の2人の関係に近い役づくりになっています。それを利用して、私たちなりの作品をみせたい」。
「EXCITER!!」(作・…