日産自動車の出荷前の完成車検査で新たな不正が見つかったことが6日、わかった。自主的な調査で発覚し、国土交通省と対応を協議している模様だ。リコール(回収・無償修理)も検討している。全ての自動車を対象に行う「全数検査」の工程のうち、ブレーキなど複数の項目で不正な検査をしていたという。月内にも公表する。
日産では昨年9月以降、相次いで検査不正が発覚。今年9月26日には、出荷前の自動車の抜き取り検査で、排ガスや燃費の検査データを改ざんする不正が見つかったことを受けて、国交省に調査報告書と再発防止策を提出していた。
2日後の9月28日にはスバルでブレーキなどの安全性能検査の不正が発覚。これを受けて、日産で改めて調べたところ、今回の不正が判明したという。
出荷前の自動車や二輪車の検査をめぐっては、スズキやマツダ、ヤマハ発動機でも排ガスや燃費検査データの不正が発覚している。