イラン南東部シスタン・バルチスタン州の港湾都市チャバハールの警察署付近で6日午前9時55分ごろ(日本時間同日午後3時25分ごろ)、自爆テロとみられる爆発があり、国営テレビは少なくとも警察官2人が死亡し、33人の負傷者が出ていると報じた。
イランメディアによると、同州などパキスタン国境付近で活動するイスラム教スンニ派の反体制組織が犯行声明を出したという。ザリフ外相は同日、「外国に支援されたテロであり、イランはテロリストらを処罰する」と表明した。イランはイスラム教シーア派を国教とするが、スンニ派住民も多い同州では過去にも国境警備隊やモスクなどを標的にしたテロが起きている。
同市の市長が地元メディアに語ったところによると、爆発物を積み込んだ車両が警察署に侵入しようとしたところ、警官に制止されたため、乗っていた男1人が自爆テロを起こしたという。ほかに、付近で爆発音や銃声がしたとの情報もある。
イランでは9月下旬にも南西部アフワズで軍事パレードが襲撃され、25人が死亡するテロ事件が起きていた。(ドバイ=杉崎慎弥)