名古屋市東区の私立東海中学校で、生活指導部長を務める40代の男性教諭が1年生の男子生徒の顔を蹴り、顔を8針縫うけがを負わせていたことが10日、同校への取材でわかった。男性教諭は現在、自宅で謹慎しているという。
同校によると、暴行があったのは4日の総合学習の授業中。間仕切りで区切られた多目的教室で、生徒たちが班ごとに分かれ、映像の制作などをしていた。3人が別の班の様子を間仕切りの隙間からしゃがんで見ていたところ、男性教諭が、1人の男子生徒(13)の顔面を蹴ったという。男子生徒は、メガネがみけんに当たり出血。救急車で搬送された。教諭は「『おい』と注意をしたが、生徒には聞こえなかったようでカッとなった」と説明しているという。
稲森裕之(ゆうじ)教頭は取材に「生徒への聞き取りも進め、事実がまとまったら県に報告する。今後は再発防止を徹底したい」とした。東海中学校は、中高一貫教育が特徴の進学校。