中東のペルシャ湾岸6カ国が加盟する湾岸協力会議(GCC)は9日、サウジアラビアの首都リヤドで首脳会議を開いた。カタールと、同国と断交しているサウジなど3カ国との関係修復が注目されていたが、カタールのタミム首長は欠席。対立解消の難しさが浮き彫りになった。
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GCCのサウジとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンは昨年6月、イランに接近していることなどを理由に、同じメンバーのカタールと断交し、経済封鎖をしてきた。ただ、断交後はイランやトルコがカタールを支援。サウジなどの「孤立化」の思惑は裏目に出ている。
今回、タミム氏はサウジのサルマン国王から会議への招待を受けていたが、出席を見送って外務担当国務相を派遣した。ロイター通信によると、バーレーンのハリファ外相は、ツイッターで欠席を批判。これに対し、カタール側は「出欠はカタール自身が決めること」と反発した。
サウジ国営通信などによると、…