安倍晋三首相は12日、2018年を表す漢字として「転」を選んだ。首相官邸で記者団に問われた首相は、平昌五輪で金メダルを獲得した羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手や将棋の高校生棋士・藤井聡太七段、テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手の名前を挙げ、「若い力が台頭した。新しい世代への転換を予感させる一年でもあった」と説明した。
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また首相は平和条約交渉の加速化で合意したロシアのプーチン大統領との首脳会談を振り返り、「日ロ関係の大きな転機が訪れてきたと感じる一年だった」と述べた。その上で「未来を好転させるかどうかは私たち自身にかかっている」と語った。
菅義偉官房長官は12日の記者会見で、今年の漢字に「成」を選んだ。約70年ぶりの改革となった働き方改革法や改正漁業法などを列挙し、「様々な改革を成し遂げることができたと思っている」と自賛した。(菅原雄太)