第77期将棋名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の10回戦6局が13日、東京、大阪の両将棋会館であり、渡辺明棋王(34)が勝ってリーグ成績を9勝0敗とし、3戦を残して来期A級順位戦への昇級を決めた。参加13人のうち他の12人が3敗以上したため、シード順位1位の渡辺棋王のトップ昇級も確定した。
渡辺棋王は名人挑戦者を決めるA級に第69期から8期連続在位。前期は成績不振で降級したが、わずか1期で復帰を決めた。
渡辺棋王は「リーグ戦の前半戦がうまくいったので、あとは気楽に指せた。A級では挑戦権を取れたことがないので、それを目標にやりたい」と話した。(村上耕司)