佐藤天彦(あまひこ)名人(31)に豊島(とよしま)将之(まさゆき)二冠(29)=王位、棋聖=が挑戦する第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第3局が7日、岡山県倉敷市の倉敷市芸文館で始まる。両対局者は6日、対局室で将棋盤や駒の使い心地、照明の具合などを確認。その後、大原美術館と近くのホテルで開かれた前夜祭に出席し、7日から始まる第3局に向けた決意を語った。 名人への道 藤井聡太 永世七冠 羽生善治 両対局者は6日午後、1930(昭和5)年に設立された私立美術館である大原美術館を訪れ、エル・グレコの「受胎告知」やクロード・モネの「睡蓮(すいれん)」などの名画を鑑賞した。その後、美術館内で開かれた前夜祭に出席。地元・倉敷市の伊東香織市長から歓迎のあいさつを受けた。 立食パーティーは、近くの倉敷国際ホテルに場所を移して催され、関係者やファンら約160人が出席。両対局者は決意表明を求められ、佐藤名人が「将棋界はAIの導入などで価値観が変わってきているが、食事や服装など、楽しみ方の取っかかりはいろいろある。みなさんに、それぞれの価値観で楽しんでもらえる将棋を指していきたい」。豊島挑戦者は「自分にとって重要な一局だが、見ている人に楽しんでもらえ、復興の力になれるような、いい将棋を指せるように頑張りたい」と話した。 今期の名人戦は、4月に指された第1局と第2局で豊島挑戦者が連勝。第3局は令和になってから初めての名人戦の対局となる。佐藤名人がシリーズ初勝利をあげて名人戦4連覇への足がかりとするのか、豊島挑戦者が3連勝として、初の名人位へあと1勝と迫るのか、重要な一局だ。 対局は2日制。持ち時間は各9時間。第3局の先手番は佐藤名人。立会人は淡路仁茂(ひとしげ)九段(69)が務める。副立会人兼解説者は畠山鎮(まもる)七段(49)。記録係は井田明宏三段(22)。 ◇ 対局の模様や棋譜は、朝日新聞デジタルの将棋ページ(http://www.asahi.com/shougi/)で随時お伝えします。大盤解説会が倉敷市芸文館(倉敷市中央1丁目18の1/086・434・0400)で開かれます。7日は午後2時から封じ手まで。8日は午前10時から終局まで。解説は村田顕弘六段(32)、聞き手はカロリーナ・ステチェンスカ女流1級(27)。入場料は各日1千円。先着順。定員885人。入場料売り上げの一部は2018(平成30)年7月豪雨災害の義援金となります。 8日午後5時からは、東京と大阪の将棋会館でも大盤解説会が開かれます。東京都渋谷区の将棋会館では中原誠十六世名人(71)、小倉(おぐら)久史七段(50)が解説。入場料は一般2千円など。問い合わせは「日本将棋連盟 道場」(03・3408・6167)。 大阪市福島区の関西将棋会館2階道場(06・6451・0220)では福崎(ふくさき)文吾九段(59)が解説。聞き手は長谷川優貴(ゆうき)女流二段(23)。入場料は一般1500円など。(佐藤圭司、渡義人) |
佐藤名人×連勝の豊島二冠、将棋名人戦第3局 7日から
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