将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館であった第45期棋王戦(共同通信社主催)の予選で、都成(となり)竜馬(りゅうま)五段(29)に95手で敗れた。藤井七段は棋王戦ではプロ入り以来、2期連続で挑戦者決定トーナメント進出を果たしたが、初めて予選敗退となった。2020年2~3月に予定される第45期棋王戦五番勝負で渡辺明二冠(35)=棋王、王将=に挑戦する可能性が消えた。
藤井聡太 名人への道
対局は午前10時に始まり、午後7時に終局。公式戦で藤井七段に5連敗を喫し、6局目で初勝利を挙げた都成五段は「過去の対局では力の差を痛感する内容が多かった。今回はしっかり準備して臨もうと思っていた。(準備していた中の)一つの形になったので、それが良かったんじゃないかなと思っています」。敗れた藤井七段は「本局では形勢判断、読みで、自分の弱いところが出てしまった。(タイトル戦登場に)近道は無いと思うので、力をつけていくしかない」と話した。
■戦いを振り…