将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が28日、第32期竜王戦(読売新聞社主催)の決勝トーナメント(本戦)2回戦で、近藤誠也六段(22)と対局している。将棋界に八つあるタイトル戦のうち、2019年度に藤井七段が挑戦する可能性が残っているのは竜王戦と王将戦の二つで、勝負の行方に注目が集まる。
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名人への道 藤井聡太
大阪市福島区の関西将棋会館での対局。振り駒の結果、先手番は近藤六段に決まり、定刻の午前10時に対局は始まった。持ち時間は各5時間。終局は夜になる見通し。
日本将棋連盟によると、藤井七段の19年度の公式戦の成績は13対局して11勝2敗(未放映のテレビ対局を除く)。
竜王戦は、全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人で行われる。予選に相当するランキング戦の成績優秀者11人が、決勝トーナメントに進む仕組み。ランキング戦は最上位の1組から6組まであり、1組から5人、2組から2人、3~6組からは各1人が決勝トーナメントに進む。決勝トーナメントを勝ち上がると、最後に挑戦者決定三番勝負があり、勝者が挑戦者となる。例年10月から12月にかけて竜王と挑戦者が七番勝負を行う。現在のタイトル保持者は広瀬章人(あきひと)竜王(32)。
藤井七段はプロデビュー以来、…