米カナダの外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が14日開かれ、ポンペオ米国務長官とカナダのフリーランド外相が、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)をめぐる一連の問題について協議した。
米国の要請を受けてカナダ当局が華為幹部を逮捕して以来、両氏が会談するのは初めて。フリーランド外相の説明によると、会合ではファーウェイの孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)の逮捕や2人のカナダ人が中国当局に拘束された問題を協議した。
ポンペオ氏は会合後の共同記者会見で、「カナダ人2人の不法な拘束は受け入れられない。2人を(カナダに)帰還させるべきだ」と解放を求めた。
記者会見で、カナダが米国に政治的に利用されているのではと問われると、フリーランド氏は「必ずしも同意しない」と否定。孟氏の逮捕など一連の司法手続きは「国際的な協定に基づく義務であり、カナダはルールに従っている」と強調した。米国の求める孟氏の身柄の引き渡しについては、「司法手続きに基づき行われる。政治的に使われる道具ではない」と述べ、政治判断は加えないとの姿勢を強調した。(ワシントン=園田耕司)