将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が18日、大阪市の関西将棋会館で指された第77期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)で、門倉啓太五段(31)に88手で勝った。今期の開幕から7連勝だ。 名人への道 藤井聡太 永世七冠 羽生善治 藤井七段はプロデビュー後のC級2組で10連勝してC級1組に昇級。2組と1組を合わせ、順位戦で負けなしの17連勝となった。これは単独2位の記録だ。1位は引退した中原誠十六世名人(71)の18連勝。 対局は午前10時に始まり、午後10時1分に終局した。先手番の門倉五段の「振(ふ)り飛車(びしゃ)」戦法に、後手番の藤井七段は得意の「居飛車(いびしゃ)」で対抗。門倉五段は激しく攻めたが、藤井七段は巧みに反撃し、勝ちきった。藤井七段は「難しい将棋だった。順位戦は残り3局、ここからの1局1局が非常に重い。次からも気を引き締めて臨めたら」と語った。門倉五段は「少し良いかと思った局面もあったが……。終盤で力負けした感じだ」と話した。 順位戦は、名人戦の予選にあたり、上からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の計5クラスがある。今期C級1組には39人が参加。6月から来年3月まで10局ずつ指し、成績上位2人が一つ上のB級2組に昇級する。昇級を重ね、最上位のA級で優勝すると、名人戦七番勝負の挑戦者になれる。(佐藤圭司) |
藤井聡太七段が開幕7連勝 名人戦・C級1組順位戦
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