2025年の大阪万博では、大阪湾を埋め立てた人工島「夢洲(ゆめしま)」が会場となる。バブル期に、住宅や商業施設の整備が構想されたが頓挫。北京に敗れた08年五輪招致では、選手村の予定地だった。三度目の正直で、「負の遺産」の看板を新たな物語で塗り替えることができるのか。建築評論家の五十嵐太郎・東北大大学院教授とヘリに乗り、上空から考えた。 3Dでよみがえる大阪万博 伊丹空港を離陸して約5分、大阪湾が見えてきた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館など観光施設の並ぶベイエリアに、三つの人工島が沿うように浮かぶ。真ん中に位置するのが約390ヘクタールの夢洲だ。 「造成は、まだなんですね」。五十嵐さんの視線の先には、海面のように見える中央部南側。大阪市の廃棄物や建設残土の処分地として出来た夢洲には、まだ埋め立て中の区域もある。 都市景観を巡る著書『美しい都… |
万博後の夢洲に「ちぐはぐ感」 評論家が連想したお台場
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