盗難などにより行方がわからない文化財を取り戻そうと、文化庁は2月1日、所在不明の文化財を画像付きで掲載する特設サイトを開設する。寸法や材質などの詳細情報も記載し「公開捜査」さながらに、情報提供につなげる取り組みだ。 開始当初に載せるのは、国指定の国宝や重要文化財(重文)の刀や絵画、仏像など美術工芸品147件。このうち、1943年から所在不明で2016年に右手だけが確認された奈良市の新薬師寺の重文、銅造薬師如来立像(香薬師〈こうやくし〉)など28件は盗まれたとみられている。4月以降は、自治体指定や指定されていない文化財も追加していく。 文化庁によると、持ち主の転居や相続で所在が把握できなくなったものも多いといい、公開を通じて古物商やネットオークション関係者のほか、由来を知らずに現在所有する一般の人にも気づいてもらい、最終的に元の持ち主に戻すことを狙う。 特設サイト( http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/tounan.html )は、文化庁公式サイトのトップにできる「STOP! 盗難文化財」というバナーから入ることができる。(上田真由美) |
所在不明の文化財を「公開捜査」 文化庁がサイト開設へ
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