今年限りで退任するニッキー・ヘイリー米国連大使(46)が政治家としての評価を上げている。トランプ大統領と対立して政権を去る幹部が相次ぐなか、トランプ氏に中傷されずに閣僚ポストの国連大使として2年間を過ごした珍しい存在だ。元々、与党・共和党の有望株だが、大統領選をめざす準備が整ったと注目されている。
「彼女は素晴らしい仕事を成し遂げた」
辞任が公表された10月9日、トランプ氏は執務室で隣に座ったヘイリー氏を報道陣の前で絶賛した。閣僚を平然と中傷するトランプ氏には珍しいことだ。今年に入り、トランプ氏はティラーソン国務長官やマクマスター大統領補佐官を解任。ケリー大統領首席補佐官やマティス国防長官も政権を去ることになったが、中でも不仲だったティラーソン氏は「とてつもないバカ」とトランプ氏にツイッターで侮辱された。
ヘイリー氏の国連大使デビューは異色だった。昨年1月、世界がトランプ政権発足に注目する中、国連本部で記者会見した。
「米国の価値を国連で示す。同…