ケニアの首都ナイロビのリバーサイドにある高級ホテル周辺が15日、襲撃され、複数の爆発が起きた。建物周辺からは複数の銃声が聞こえた。死者や負傷者が出ている模様。治安部隊はテロの可能性があるとみて、容疑者の確保と建物内にいた市民らの救出を進めている。
襲撃は15日午後3時半(日本時間同日午後9時半)ごろ、高級ホテルやオフィス、飲食店が立ち並ぶ地区で発生。救急車のサイレン音も鳴り響いた。襲撃時に建物内にいた会社員のブレンダ・オングチさん(30)は朝日新聞の取材に対し、「外から大きな爆発音が聞こえ、煙があがった。逃げようとしたが、何発も銃声が聞こえ、その音が大きくなり、2時間ほど部屋の隅で隠れていた」と涙を流しながら語った。
地元テレビは、血を流して建物内から逃れる市民の姿や治安部隊が突入する様子を映した。
ケニアでは2013年9月、イスラム過激派「シャバブ」が、ナイロビの大型ショッピングモールを襲撃し、外国人ら70人近くを殺害。15年には、東部ガリッサの大学構内に侵入して、約150人の学生が射殺される事件があった。(ナイロビ=石原孝)