ロシアのラブロフ外相は16日に開いた記者会見で、日ロの平和条約交渉をめぐって、ロシアが北方領土を合法的に獲得したと認めるよう日本政府に改めて求めた。第2次世界大戦の結果を認めることは「現代の国際社会にとって不可欠な要素だ」と訴えた。ただし、日本へのこれらの要求は、「最後通告でも前提条件でもない」とも述べた。
ラブロフ氏は「旧敵国条項」とされる国連憲章107条に言及。同条には「第2次大戦の結果は変更できないと記されている」と主張したうえで、「日本は国連憲章に署名、批准した。我々は日本に何も求めておらず、国連憲章などの義務に沿った行動を呼びかけているだけだ」と述べた。
また、クリミア半島の一方的併…