23日は今年最初の庚申(かのえさる)の日。福岡市早良区の猿田彦神社では初庚申(こうしん)大祭があり、厄よけの猿面を求める大勢の参拝客が、夜明け前から列をつくった。
猿面は、博多人形の職人の手作りで、金色の目ににらまれると災難が「去る」として、玄関に掛ける。猿が木から落ちないことから合格祈願にも用いられている。おにぎりくらいの大きさで1個千円。
この日は午前5時半の時点で千人以上の行列ができた。家族の分を含め、4個を手に入れた地元の主婦(68)は「事故や災難から逃れて過ごせるようにお祈りしました」。(貞松慎二郎)