山梨県知事選は27日投開票され、新顔で前衆院議員の長崎幸太郎氏(50)=自民、公明推薦=が、現職の後藤斎氏(61)=立憲、国民推薦=と、共産党県委員長の花田仁氏(57)=共産推薦=、元参院議員の米長晴信氏(53)の新顔2人を破り、初当選を果たした。統一地方選、参院選へと続く「亥(い)年選挙」の幕開けとして注目されていた。
長崎氏、無党派層の4割近く浸透 山梨県知事選出口調査
長崎氏は過去、元通商産業相の故堀内光雄氏や、堀内氏の長男の妻詔子(のりこ)氏と衆院選で5度争ってきたが、今回、自民の二階俊博幹事長の後ろ盾もあり、党内を固めた。菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長らが応援に訪れ、てこ入れを図った。
後藤氏は4年間の実績を強調。推薦を受けた野党の幹部らの応援を求めず、自民系の首長や支持団体も取り込む選挙戦を展開したが、及ばなかった。