自民党の麻生派と竹下派が56人で並び、ともに「第2派閥」となった。麻生派が議員の死去や失職で所属議員を減らしたのに対し、竹下派が昨秋1人増えたためだ。
麻生派が56人になったのは、所属する大見正衆院議員(比例東海)が27日告示の愛知県安城市長選(2月3日投開票)に立候補し、自動失職したため。衆院比例東海ブロックで繰り上げ当選する予定の青山周平氏は、党内最大派閥の細田派に入る見通しだ。
麻生派は2017年7月、旧山東派や、谷垣グループから離脱した佐藤勉・元総務相を中心とするグループの大半と合流し、59人の第2派閥となった。しかし、昨年12月に鴻池祥肇(こうのいけよしただ)・元防災相(参院兵庫)、北川知克・元環境副大臣(衆院大阪12区)が相次いで死去し、57人になっていた。
これに対し、竹下派は昨秋まで55人だったが、無派閥だった園田博之氏(衆院比例九州)の死去を受け、昨年11月に繰り上げ当選した宮崎政久氏が加わり、1人増えた。(二階堂勇)