アスファルト舗装に開いた穴を、悪天候時でもわずか1分で応急修理できる携帯キットを中日本高速道路のグループ会社が開発した。早業の秘密は、水に溶ける「魔法の袋」。雪や雨で傷みやすい舗装を抱える全国の道路会社や自治体へも売り込んでいくという。
商品名は「TOKE(とけ)・パック」。常温のアスファルト合材500グラムを水溶性の袋で包んだ。道路の穴にじかに置き、水をまいて足で踏むだけで補修が完了する。雨や雪で、路面がぬれていればより短時間で仕上がる。直径30センチほどの穴なら、合材を機械で固めていた従来方式で5分かかった作業が1分で済む。
中日本ハイウェイ・メンテナンス北陸(金沢市)などが開発した。応急補修がしにくかった荒天時の作業を効率よくし、通行止めの時間短縮をねらった。20袋セットを5200円(税別)で外販もする。