兵庫県西宮市が発注した下水道工事の設計金額などを業者側に漏らしたとして、県警は29日、市上下水道局下水建設課副主査の広瀬大輔容疑者(35)=大阪市西淀川区=を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、発表した。落札した「大喜建設」(西宮市)の社員2人も公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕した。県警は3人の認否を明かしていない。
捜査2課によると、広瀬容疑者は下水道関連施設の設計や施工管理を担当。2017年6月、市発注の下水道新設工事の入札前、大喜建設の担当者に設計金額などを教え、同社が加わる共同企業体に落札させた疑いがある。入札には五つの企業体が参加し、落札価格は最低制限価格を3万9700円上回る2億5110万円だった。
逮捕された大喜建設の土木工事…