将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が30日、大阪市福島区の関西将棋会館で、第45期棋王戦(共同通信社主催)の予選に臨んでいる。藤井七段は現在、9連勝中。今年度の成績は42対局を戦い、36勝6敗。勝率は8割5分7厘だ。中原誠十六世名人(71)が1967年度に達成した歴代勝率1位(47勝8敗、勝率8割5分5厘)の記録を更新する可能性もある。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
中村亮介(りょうすけ)六段(33)との対局で、午前10時に始まった。持ち時間は各4時間。終局は夜になる見通し。
棋王戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。全棋士と女流名人、アマ名人が参加。予選がトーナメントで行われ、その通過者とシード者で挑戦者決定トーナメントが行われる。挑戦者決定トーナメントはベスト4以上は2敗失格制で、敗者復活戦がある。挑戦者決定戦は変則二番勝負で、勝者組の優勝者は2局のち1回勝てば挑戦権を獲得できるが、敗者復活戦の優勝者は2連勝が挑戦の条件となる。挑戦者と棋王は、例年2~3月に五番勝負を行っている。
この日、藤井七段が対局してい…