独裁色を強めるマドゥロ大統領への反発が広がり、政情不安が続く南米ベネズエラで、空軍の将軍が2日、暫定大統領就任を宣言した反マドゥロ派のグアイド国会議長を支持すると表明した。将軍は国民に反マドゥロ派に参加するよう呼びかけている。マドゥロ氏が反体制派の動きを抑えるには軍の忠誠が不可欠なため、軍の高位幹部の離反が軍内部に波及するかが注目される。
混迷極まるベネズエラ、2人の大統領 米国と断絶発表も
マドゥロ氏からの離反を表明したのは、ベネズエラ空軍のフランシスコ・ヤネス将軍。ヤネス氏は2日、インターネットにマドゥロ氏を「独裁者」と批判する動画を投稿し、「軍の90%はマドゥロ氏を支持していない。軍は国民とともにある」と明言。グアイド氏への支持を表明した。軍幹部の離反は駐米武官のホセ・ルイス・シルバ大佐に続いて2人目だが、ヤネス氏はシルバ氏より高位だ。
ヤネス氏の表明直後、軍当局は「帝国主義者の圧力の前にひざを屈した反逆者だ」と批判し、マドゥロ氏への支持を改めて表明した。
また、この日はマドゥロ派と反…