関西の企業トップらが地域経済や企業経営の課題を話し合う「第57回関西財界セミナー」(関西経済同友会、関西経済連合会主催)が7日、京都市の国立京都国際会館で始まった。
昨年に2025年大阪・関西万博の開催が決まったことなどを受け、テーマは「いま、試される関西~前進するための条件~」とした。8日まで、600人を超える参加者が幅広いテーマを議論する。
7日午前に開かれた全体会議で、関経連の松本正義会長(住友電気工業会長)は「大阪万博など、関西には発展の起爆剤となるイベントなどが目白押しだ。今こそ関西が試されている。自らの力で考えて行動し、関西経済の復権につなげたい」と問題提起した。
同友会の黒田章裕代表幹事(コクヨ会長)も「日本はデジタル革命の波に乗り遅れ、世界のイノベーション競争から距離を置かれてしまった。既存の概念にとらわれず、様々な挑戦をすべき時だ」と語った。(辻森尚仁)