トランプ米大統領の「ロシア疑惑」を巡り、民主党が多数派を握った下院の情報特別委員会のシフ委員長は6日、声明を発表し、ロシアの選挙介入に加え、トランプ大統領や親族のビジネス取引まで広範囲に「徹底的に調査を行う」と宣言した。トランプ氏は「これは大統領へのハラスメントと呼ぶ。国を傷つけるものだ」と反発した。
トランプ氏は前日5日の一般教書演説で疑惑捜査を「馬鹿げた党派的な捜査」と揶揄(やゆ)したばかりで、民主党側が対決姿勢を鮮明にした形だ。
シフ氏は「残念ながら前の議会では、多くの尋問が行われてこなかった」と共和党主導だった調査を批判した。同委員会では昨年3月、共和党側が一方的に調査打ち切りを表明していた。昨年11月の中間選挙で民主党が下院の過半数を占めたため、調査を再開することになり、今月28日にはトランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告が委員会で証言する予定になっている。
ロシア疑惑を巡っては、マラー…