マツダは6日、2019年3月期の営業利益が、従来予想を100億円上回る800億円(前年比45・4%減)になりそうだと発表した。国内や欧州での販売が好調で、広告宣伝費の削減効果も出ている。
売上高予想も従来比200億円増の3兆5500億円(前年比2・2%増)、純利益も50億円増の550億円(同50・9%減)に上方修正した。
昨年10月の段階では、西日本豪雨に伴う減産や円高による輸出採算の悪化を理由に、予想を引き下げた。その後、利益率の高いSUV(スポーツ用多目的車)の販売が想定より伸びた。
ただ、19年3月期の世界販売の見通しは、従来の161万7千台から156万9千台に引き下げた。マツダにとっては業績への影響が少ない中国で、販売が鈍ると見込んでいる。(近藤郷平)