兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が職員への暴言の責任を取って辞職したことを受け、市選挙管理委員会は6日、市長選の日程を3月10日告示、同17日投開票と決めた。元市長で県議の北口寛人(ひろと)氏(53)が立候補の意向を示しているが、泉氏は態度を明らかにしていない。
明石市長が辞意表明 暴言は「決して許されない」
明石市長「リーダーの資質欠く」 出直し選対応明言せず
泉氏は今月2日、暴言問題に対する自らの処分として、2期目の任期満了(4月30日)を待たずに辞任。「感情をコントロールできず、リーダーの資質がない」と述べる一方、出直し選への対応は「周りの意見を聞く」として明言しなかった。
市選管によると、公職選挙法の規定で、泉氏が出直し選に立候補して当選すると、市長選は本来予定されていた統一地方選の後半戦(4月21日投開票)で再び実施され、短期間に2度行われることになる。3月の市長選で他の候補が当選すれば、4月の市長選はなく任期は4年。
市選管が6日に開いた立候補予定者の説明会には、2003~11年に市長を2期務めた北口氏の陣営と、候補を未定とする市民グループ「市民自治あかし」から参加者があった。市選管は3月3日に再び説明会を開く。泉氏の後援会関係者は取材に「立候補を推す声は多いが、まだ対応は決まっていない」と話した。(吉田博行)